海外の金融経済の動向と日本経済の見通し(H24.10.31)

―修生会 秋季研修会における講演のレジュメと図表―

レジュメと図表

1. 日本経済の現状
(1)東日本大震災による落ち込みは取り戻したが、4年前のリーマン・ショック直前の水準までは、まだ回復していない(図表1)



(2)本年上期までは緩やかに回復していたが、下期に入り鉱工業生産・出荷に変調(図表2)



(3)変調の原因は、4月以降の輸出の下落傾向に加え、5月から国内向け出荷が急落したため(図表3)



(4)業種別には、輸送機械と耐久消費財(乗用車・TVなど)が急落(図表4)




2. 海外経済の下振れと日本への影響
(1)米国の回復の遅れ、EUの財政金融危機によるマイナス成長、新興国の成長減速(図表5)



(2)対EU、対アジアで日本の輸出は減少(図表6)



(3)東日本大震災以降の貿易収支の赤字転落を所得収の黒字で埋めて、日本の経常収支は以前の半分の黒字水準で横這い(図表7)




3. これからの日本経済
(1)この40年間に5つのショックを受けて段階的に成長率が低下(図表8)



(2)成長率低下の原因は生産性上昇率の低下と就業者数の減少(図表9)



(3)高齢化による労働力人口比率の低下が就業者数の減少を加速(図表10)



(4)生産年齢人口一人当たりの成長率は先進国中日本が一番高い(図表11)




むすびに代えて― 日本はギリシャ化しない(図表12)