世界金融危機の中での日中協力(H21.5.13)


 故宇都宮徳馬衆議院議員が始めた「アジアの平和・日中懇談会」(現在の日本側筆頭世話人 河野洋平、今回の中国側訪日団長 李成仁中国国際交流協会常務副会長)の第14回(第2期第4回)目の会合が5月11〜12日の両日、東京プリンスホテルで開催された。
 以下は、第2セッション「世界金融危機の中での日中協力」の冒頭において、鈴木淑夫が行ったプレゼンテーションのレジュメと図表である。

世界金融危機の中での日中協力

1.米欧の金融危機と景気停滞は長引く
(1)住宅価格下落、金融危機、景気後退の悪循環と世界経済への悪影響



(2)住宅価格の下落は長引く



(3)さまざまの金融機関と家計の間の不良債権・不良債務の処理は長引く



(4)2010年になっても先進国はゼロ成長の可能性




2.先進国と新興国・途上国のデカップリング
(1)新興国・途上国の内部に自律的発展の要因


  
(2)日本の対中国・対アジア輸出は底入れ


3.日中協力でアジア経済が世界経済を牽引しよう
(1)日本(国民生活充実)と中国(産業化推進、インフラ建設)は共に国内需要の拡大を図る
(2)保護主義に走らずASEAN+3の包括的EPA締結などアジア域内の自由貿易拡大を推進する
(3)日本はアジアに脱酸素技術と資金を提供するため政府援助と民間投資を拡大する
(4)日本はアジアからの人材(移民)と企業(対日輸出・直接投資)の流入を促進する