金融危機と09年の内外経済展望
1.戦後最長の景気上昇(02〜07年度)の真相
(1)極端に輸出に偏った経済成長(図表1)<25〜26頁>
(2)原因は「財政緊縮、金融超緩和」のポリシー・ミックス
イ.小泉政権以降の国民負担の増加(図表2)<31〜32頁>
ロ.公共投資の削減、国債発行額の縮小(図表3)
ハ.長引く超低金利(図表4)<61〜64頁>
(3)格差拡大と国内需要の停滞
イ.輸出伸長、内需停滞、各種の格差拡大(図表5)<58〜61頁>
ロ.企業は最高の収益率、勤労者所得は10年間停滞(図表6)<26〜28頁>
2.輸出に偏った日本を襲った二つの国際的衝撃(08年度)
(1)国際商品市況の急騰
イ.国内物価の急上昇、実質所得の低下(図表7)<40〜48頁>
ロ.交易損失の拡大による実質総所得の減少(図表8)<52〜53頁>
(2)米国発の金融危機
イ.日本の輸出が米欧向けを中心に急落(図表9)<33〜35頁>
ロ.鉱工業生産出荷の激減で急速な景気後退(図表10)
ハ.日本を巻き込んだ世界同時株安(図表11)<2頁>
3.米欧金融危機の実相
(1)住宅価格のバブル発生と崩壊(図表12)
(2)積みあがった膨大な家計の債務(図表13)
(3)住宅価格下落、金融危機、景気後退の悪循環(図表14)
4.日本固有の3条件
(1)日本国内に悪循環はない、不況原因はもっぱら輸出激減(図表9)
(2)日本はアジアに位置、新興国・途上国と米欧のデカップリングを活かせないか(図表15)
(3)交易条件の好転・交易利得の拡大が実質総所得を押し上げる(図表16、17、18)<64〜67頁>
5.政策対応は如何にあるべきか
(1)望ましい政策(図表19)
(2)09年度予算案の政策と民主党の政策(図表20)
(注)頁数の表示は、鈴木淑夫著『円と日本経済の実力』(岩波ブックレット)の関連ページ